coming soon
概要
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あらすじ
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この俳優さんが凄い
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この声優さんが良い
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それって私の感想ですよね
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LINK
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見どころ(ネタバレ)
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犯人役のゲストスターが出てきた瞬間「スポックじゃん!?」って思う回です。←注意!これダメなやつかも!
お気の毒なのか幸運なことなのか顔見ただけで大抵の人がわかっちゃうレナード・ニモイさん登場回。
この後、カーク船長ことウィリアム・シャトナーさんも登場する回があるんですがなんの因果なんだろうなあ?
スタートレックファンはどんな気持ちでこれ見てるんだ?
私でいうとマジンガーZの兜甲児くんがグレートマジンガーだと弱い人で、グレンダイザーだと完璧に脇役で悲しかったのと同じかなあ?ってあれはアニメだけど。
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ハイドマン医師と共同研究を進めているメイフィールド医師は研究結果発表に慎重な先輩のハイドマンに苛立ちと焦りを感じていた。
そしてハイドマン医師は自身が専門である心臓に疾患を抱えていたが、ある日そのハイドマン医師が救急搬送されメイフィールドが執刀医を務める心臓外科手術が行われる。
この時、かねてからメイフィールドをよくない人物と見抜いていた看護師が手術に立ち会い、手術に使用した糸が恒久的に患部を繋ぐパーマネントの糸ではなく一定期間が過ぎると溶けてしまう方の糸を使用していたと疑いを持つが。
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マーシャ役のニタタルボットさん(読み方合ってるんだろうか?)かなあ。
コミカルな部分を一人で背負って頑張ってるこの人によかったら注目してみてください。
ピーター・フォークさんがあんまり気を遣ってなかったからなのか、マーシャのアパートに向かう途中で植木の葉っぱの中に突っ込んでも表情変えずにシーンを継続、OKテイクになってるシーンもあります。
役者魂!
結構なキャリアを持った俳優さんでノミネートまででしたけどエミー賞の候補になったこともあった方だそうです。
テレビや映画にはもうご出演なさってませんが、現在もお元気みたいですね。
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今回レナード・ニモイ演じるバリー・メイフィールドの声を担当されているのが天田俊明さんという方なんですが、この人の声がめちゃくちゃこの役にビシー!!っと合ってるですよ。
冷静で計算高くて時に激昂する自分を演じてそれを捜査の撹乱に利用しようとするこの人物にぴったりの声ですね。
レナード・ニモイっていうとどうしてもトレッキー(スタートレックオタクの事)さんたちには「スポックだ!」って言われちゃう、これ当たり役を持った人の宿命なんでしょうがないんですけどレナードさんスポックを演じられたことはラッキーだし誇りも持ってらしたろうけど、そのイメージが強く付き纏うのは複雑な思いもあったんじゃないですかね🎭。
そっちのスポックとメイフィールド先生を演じわける、役者として幅はあるんだよっていう意味でもこの役はレナードさんにとってもいい体験だったんじゃないかな。
その演技を見事に天田さんが声優として切り分けに成功してらっしゃる。
ここ見どころ聞きどころと言っていいと思います。
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ピーター・フォークさんはコミカルだけど実は決める時は決めるっていうある意味コロンボのキャラクターフォーマットを転写したような役を映画で演じておられて、あれなんて映画だったかなあ?また観たいんですが、やっぱりイメージってついちゃうよなって気がしたものです。
でも他の映画では病気抱えたまま女性とドラマがあって、それでも前向きに生きた男の役やったりしてて、ラストシーンのフォークさんと女性がペンキで落書きした貯水塔が上からペンキ塗られて落書きが消されるシーンは今でも悲しくて覚えています。
多様な役をやりたいっていう役者の気持ちってのもあるのかな。
レナードさんにしろ、ウィリアムさんにしろ、スタトレのファンはショックかもしれないけど役者として色々な面があるんだよというのを示したかったのかもしれない。
だからミスター・スポックのイメージで観ちゃレナードさんが気の毒な気がする。
そんなふうに思わせる回でもありました。
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登場人物がとにかく冷たいのが面白いです、殺人犯で冷静すぎるメイフィールド先生が冷たいのはともかく、あんなに良くしてもらってたハイドマン先生もシャロン看護師が殺されたと聞いた直後に自分の退院の心配、シャロン看護師の自称親友でルームメイトのマーシャは殺されたシャロン看護師の事を聞かれてるのに自己反省と分析をしてる。
なんとも人間味がないっていうのかな(笑)
こんなドライでエキセントリックな医者と看護師しかいない病院怖いっす(笑)
ただこのエキセントリックな看護師さんがコロンボ警部を自分の話に巻き込んで捲し立てるかのように喋りまくるキャラやったり、メイフィールド先生に連れ出されていいように利用されるだけでデートしてもらえなくてがっかりしてたり、犯人のメイフィールドが感じ悪すぎなのでいい落とし所、笑いどころになってくれてます。
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メイフィールド先生がコロンボ警部にパーティで「ハマグリもありますよ」って勧めてるんですけど、あれ本当は蛤じゃなくてカニを勧めています。
なんだってハマグリにしたんだろう?
カニ crab クラブ
蛤 clam クラム
翻訳を音で聞いてやってて、その段階で間違ったのかなあ?
あとで警部がくしゃみ止まんなくなるシーンでももう一回蛤って言うんですけど、あれも本当はカニです。
わざとっすかね??
情報もらうのも揃えるのも大変だし難しかったでしょうねこの当時の翻訳って。
コマンドーとかのテレビ吹替がやりたい放題だったのってこれも一因だったりして?
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子役時代から活躍する大女優のノーラは付人のジーンが有名人のスキャンダルを暴いて荒稼ぎし、ノーラのスキャンダルを掴んでいる作家のジェリーと交際を始め結婚を申し込まれたと告げられる。
自身の秘密をこれ以上ジェリーに掴まれるのを恐れた大女優ノーラは、ジェリーの自宅に先回りし帰宅前に彼の車のガレージにガソリンをまき、車が駐車されたタイミングを見て火をつけ殺害しようと試みた。
だが車に乗っていたのは付人のジーンだった。
ジーンの死を告げられショックを受けた大女優のノーラはレストランで気絶してしまうのだが、この事件にはまだ裏があった。
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アン・バクスターさんハスキーなのであの時代の女優さんらしい上品な発生方法ながら他の方とはちょっと違うねっていう独特の個性を声にも持ってらっしゃいましたね。
あとラストシーン。
ずっと大女優然としてらしたシーンではドアは全部コロンボ警部が開けていたのですが、逮捕が確定した最後のシーンではコートの羽織り方が適当すぎて警部に左の袖をなおされている以外は全部自分で率先して動いています。
もはやこれまでとなった大女優が最後は毅然と次の荒波に向かっていくシーンでは自ら部屋の電気を消しています、その切り替えをしっかりご自分の中で台本咀嚼してご自分のものにされてらっしゃいますね。
あと役所わかんないんですけど撮影所を買った社長さんかな?ケヴィン・マッカーシーさんの存在感いいですね。
なんかランバ・ラル見てる気分です。
🎭
そのケヴィン・マッカーシーさんの声聞いてると吹き替えの方、この声聞いたことあるなあと思ってたら未来少年コナンのレプカ役の方だそうです。
ああ、そうか風の谷のナウシカでクロトワやってた人とは別の人だったか!と思ってよく調べたらどっちも同じ方でした。
この悪役かつ司令官とか組織のトップとかが似合ういい声ですよねこの人。
あとノーラ役の声優さんが最後の最後、犯罪をコロンボ警部に告白するシーンはすごかったですね。
あそこはよく聞いてみてください。
🎭
もう何処の誰の話かは詳しくは書かないです。
っていうのも時間経過とともにこの話も対象者が変遷しながら同じ話が今後繰り返されるだろうからです。
つまり対象を曖昧にしておくとこの話、今からここに書くことはずっと長持ちするのです。
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キャスティングカウチっていうのは平べったくいうと「枕営業を権力者が俳優に要求し、断れば仕事を与えられず、受け入れれば仕事はもらえるが大事なものを全てを失う」っていう例のアレです。
最近この手の話が盛んに言われてますよね。
で、これあちこちではびこってるって話なんですよ。
しかも俳優さんも歌手もこの被害に遭ってて性別も男女問わないんですね。
男性も女性もその人の性的な何かを提供しないと仕事がもらえないし、提供するといい仕事がもらえる代わりに自らの大切な何かを失うことになります。
🛋️
NHKがこの話をそのまま日本語に翻訳して放送することは当時しませんでした。
なぜかは私にもわかりません。
登場シーンはコロンボ警部が「電話を借りたい」という嘘でジェリー・パークス氏の仕事部屋に入るシーンで発生します。
ジェリー氏は言います「famous casting couch」有名なキャスティングカウチと。
ここを吹き替え放送では「アルの有名なキャスティング・コーチの件」と声優さんがセリフを言います。
これを受けてコロンボ警部は「新人にコーチするあれ」と応じます。
そしてこれはノーラという奥さんがいながら行われた浮気であるという結論付です。
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キャスティングカウチって当時訳されても誰もわからなかったかもしれません。
実際、死者の身代金ではコロンボ警部がルートビアを注文しているのですが当時の日本人にルートビアはわからないので翻訳ではグレープジュースに置き換えられています。
今回もそれかもしれないので真相はわかんないです。
ただ、原語の方だとノーラやジェリーから以下のような話が出てきます
こういう嫌な話は芸能界でも一般社会でも無数にあり誰も手を下してきませんでした。
それがここ数年で大きく変わろうとしています。
1970年代にもこの問題を取り上げ小さな抵抗を試みた人達がいた、このドラマはそういう側面もあったのかもしれませんね。
📅
キャスティングカウチの少し後で12年と訳すべきところを13年と誤訳?しています。
原因はわかりませんが翻訳家の方からのメッセージなのかなあなんて邪推してしまいます。
だって英語で11から19って結構特徴的でしょう?
固有名詞が存在するし
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ネタバレ有りなので読みたくない方もいるでしょうから今回初の試みで、この項目をページ最後の項目にしてみました。
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そこまで複雑な仕掛けでもないのですが話が視聴者主観だと以下のような思考の変遷があり、ジーンの目的が見えにくくなっています(ジーン殺害が目的だったのは序盤で判明するんですが、それによって何を成し遂げたかったのかは最後の方までバラさないわけです)
※2でジーン殺害が目的だったことがわかるには冒頭でのノーラとジーンの会話も関連します、繋がりで見ればここでわかるはずだしわざわざ二人が密会する日にやらなくてもいい、だってもし間違って殺害する可能性を排除したいならジェリーが一人のタイミングでないと車内にジーンが同乗している可能性を排除できないからそもそもおかしい。
刑事コロンボの基本フォーマットである犯人が先にわかっている、犯行を先に視聴者に見せるは踏襲していながら事件の真相、裏側の人間模様や動機は最後まで見せずに視聴者を混乱させようとしています。
この点でこの回は
この両者を両立させることに成功しているわけで、上手い回かもしれないです。
英国ロンドンにロケに行ってるんで1972年当時の様子が楽しめます。
Aチームでもありましたけど出演者へのご褒美も兼ねてのロンドン撮影だったりするのかなあ?
なにしろコロちゃん(コロンボ)役でピーター・フォークの貢献度は絶大でしたでしょうからね。
🇬🇧🇺🇸
かつての清純派女優と人気俳優だった夫婦が自分達の復活の為に年配の劇場経営者に取り入って自分達が主演するシェイクスピア劇を上演させようとしていた。
しかし開演を明日に控えた前日、経営者に俳優の妻が色仕掛けで騙し上演に漕ぎ着けた事を知り激怒し公演を取りやめると宣言し、それが元で夫婦と揉み合いになり、俳優夫婦は誤って劇場経営者を殺害してしまう。
一方、コロンボ警部ははるばるロサンゼルスから「New、Newスコットランドヤード」を視察に英国に到着。
案内役のスコットランドヤード刑事警視長と合流するが、彼は被害者の親類だったためコロンボ警部の案内に先んじて弔問に寄り道をすると言う。
事件と関係者に偶然にも接触することになったコロンボ警部は次第に事件に興味を示し始めるが。
🇬🇧
英国の2つの生活スタイルを垣間見ることができます。
声優さんが小池朝雄さんでないパートでは英国のクラブで食事しながら被害者の写真を見せられるコロンボ警部のコミカルな演技が楽しめるとともに、その優雅な生活スタイルと仕事に従事していながらのんびりとし(仕事は部下に任せてきたと言ってクラブに来てしまう人がいる)たその傾向に驚かれるのではないかと思います。
一方で、劇場の近くのパブでは一般労働者がダーツに興じながら小さなグラスでビールなのかエールなのか?立ち飲みをして賑やかに楽しんでいる様子が対照的ですらあります。
こうした英国の1970年代に存在したかもしれない生活スタイルを垣間見ることができるあたりはダウントンアビー(あちらは時代考証とかかなり精密みたいですが、こちらは撮影当時と時間軸が一致しているのでおそらくそのまんま?)を見た時に感じたような楽しみもできるかもしれません。
背景を改めて楽しまれてはいかがでしょうか?
🇬🇧
実はロンドン(🇬🇧)ロケと言いながらカリフォルニア(🇺🇸)でも撮影されたシーンがあります。
どうも執事役の俳優さんに税務上の問題があって設定は英国だけど撮影地はカリフォルニアだって言うんですよ。
全てのシーンがそうだってことですよね?
ってことは執事と絡んだ俳優さんは全員ロンドンとカリフォルニア両方で撮影したって事???
屋敷の中のシーンとか俳優夫婦の自室とか、あれ全部セットなのかな?
すごい金かかってんなこれ。
ファンの間では「アリダイ」と呼ばれる超有名作品です。
とか嘘を書いてもBLOGって誰も訂正しないんですよね。
(アリダイはどっちかっていうとアリ・ダエイを連想するなな)
ま、このエピソードは面白い回じゃないかなあ。
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フットボールチームなどのゼネラルマネージャーを務めるポール・ハンロン(ビル・マックスウェルじゃなくて俳優さんはロバート・カルプ)は先代のオーナーに雇われ業績を大幅に引き上げた敏腕ビジネスマン。
だがそのオーナーはすでに死去、あとは息子のエリックが二代目オーナーに就任していたが、エリックは先代と違って?スポーツチームの運営にあまり積極的でない。
ハンロンは先代オーナーの思いを受け継いでスポーツチームを複数買収してスポーツ王国を築こうとしているのだが、決済権限を握ったエリックの承認を毎回得なければならず手を焼いていた。
エリックはエリックで父親(この部分は吹き替え版では削られていますが)がフットボールの花形ポジションでスター選手にしようとしたがその期待に答えられず挫折感を抱えたまま結婚してるのに酒だ女だと遊び呆けている。
プールのある豪邸にハンロンも惚れ込むほどの良い奥さんもいて満ち足りて見える一方、ビジネスの足手纏いになっているエリックに嫉妬と羨望と苛立ちと複雑な思いを抱えたハンロンは、自分の運営するフットボールチームの試合観戦中スタジアムに居たというアリバイ工作をしつつ、フットボールチームのゲーム中にエリックの殺害を実行しようとした。
時つぐる鐘の音を合図にエリックとハンロンの二人にとって最も重要なゲーム(The Most Crucial Game)が今まさに始まろうとしていた。
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コロンボとハンロンの読み合いに尽きます。
ハンロンが被害者や弁護士、コーチの行動を規定するように場を支配していく様。
コロンボがその人々の裏を読み解いていくアウトレイジ(北野武監督作品)な展開です。
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NHKの翻訳スタッフが意図的に物語を単純化したり日本人に馴染みのないものを言い換えたりして見やすくしてるので、決して悪意があるわけではありません。
が、この被害者と加害者は単純化されてしまっていて実は裏側にあるやるせない人間模様が複雑に描かれている点は別れのワインに少し似ていると思います。
被害者の過去をコーチが語りコロンボが話を聞いているシーンをよく見てください。
セリフは違うのにコーチは右手でボールをスロー(投げる)仕草をします。
画像あり画像あり
これは吹き替えだとわからないのですが、英語版だと父親が被害者をアメフトの花形ポジションの選手にしようとしたが、上手くいかなかったことが語られています。
息子は精一杯やったけど選手になれず挫折した過去があるわけで、二代目オーナーになっても自分がなれなかったプロ選手達を彼は仕切ってるわけです。
それも父親の金の力であってここでも彼は自分の力ではなく親の七光な感じに似てるのです。
どうして経営に積極的になれるでしょう?
まあここは殺人犯の動機なので後述してますからをご覧頂きたいです。
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ハンロンがアメリカンフットボールチームの試合を見守った会場がここで現存します。
1923年に会場し1958年にはあの大谷翔平選手が所属しかつては野茂英雄選手が居たこともあるドジャースがスタジアム完成まで仮の本拠地にしていたこともあるそうですが、かなり無理があってレフトフェンスがホームから77メートルしかなく、MLBコミッショナー命令でフェンスを設置したにもかかわらず多数のホームランがでたとの事。
2028年には夏季オリンピックで使用される予定もあるとかで、1932年、1984年に続いて44年ぶり3回目のオリンピック会場となり三度同じ会場が使われるのはこれが史上初だそうです。
ベネディクト先生のコンサートホールといいLAは物持ちがいいっていうか、古い建物大事にしていて良いですね。
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吹き替え版だと横柄な態度のハンロンですが冒頭のスタジアム プライベートボックスで青年にもう帰っていい恋人と映画に行くなり好きにしなさいとお金をあげたりしています。
これ自体はアリバイのダイヤルをするために工作としてやってる事ですから後ろ暗いことで評価はしませんが、ただ吹き替え版だと良いから帰りたまえと冷たい感じで追い返してますが、本当はもうちょっと優しくフレンドリーに会話してます。
この辺は物語をシンプルにする工夫を施してるのかなあ?
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殺人さえしなければ優秀な人物と呼ばれるべきキャラクターです。
相手次第で話を変えてハンロンに言われた事に対してどう動くか想定しているのがわかります。
だからプライベートボックスでは優しく、エリックには対立するように、コーチには極端に高圧的に話しています。
電話での会話はハンロンが念の為にあんな言い方をしているのがわかりますか?
このエピソードはそういう人間を読むということをセリフの裏で行なっているので、AIのようにどこかに書いてあったことを言うだけではドラマそのものが見えなくなっちゃいます。
結構この話は複雑だと思いました、裏側は。
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ロゴージーの行動には相手がハンロンだと考えるなら矛盾がある。
そこで小さな罠張ったりしてコロンボの相手を読む動きは今回静かに効いています。
そして読みのハンロンがたった一人勝てなかった相手がコロンボというわけです。
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刑事コロンボ (12)「アリバイのダイヤル」はまるでガンダム。日本人はコロンボを誤解している?
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リストアップされたものがここ(LINK)にありますのでよかったら読んでみてください
ポール・ハンロンにも色々思うところはあったろうけど、被害者のエリックだってそりゃあ色々辛かったんだよ
んでまあ人柄がなんていうかその、エリックさんは良いんですよ人柄はね、、、、、、、ポールと違って・・・
だからこのドラマで一番正しい判断してるのって奥さんなんじゃないかと思うんですよね
だってあくまでエリックの妻であり続けようとしてたし見捨てたりしてないでしょ?
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前回の悪の温室”The Greenhouse Jungle”でチリを注文するシーンなど段々コロンボの人とは違ってユニークでややコミカルなシーンが増えてる気がします。
ちょこちょこそんなシーンが今回入っています。
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刑事コロンボ - NHK
温室のジャングル見たいなタイトルですがそうだなあ、本編と掠ってんのかなこのタイトル。
NHKが付けたタイトル「悪の温室」の方がいいタイトルな気がしますね。
ほとんどのタイトルがそうなんですけどね。
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奥さんが浮気してて困った旦那は金が欲しい、旦那は資産家の息子らしく信託財産があるものの管理されていて多くは引き出せない。
奥さんを浮気相手から取り戻すのに大金が必要となった(理由はドラマをご覧ください)旦那は叔父に相談、叔父は旦那(甥)の偽装誘拐を企てて誘拐犯に成り済ました上で今秋絶賛浮気中の妻に請求、信託財産の制約を解除して大金をおろしてしまおうと考えた。
だが叔父はこの甥のだらしなさに嫌気がさしており、妻は甥の金で浮気はするわその浮気相手を排除するのに多額の金を消費しようとするわでよく思っていない。
そこでいっそのこと誘拐を偽装して甥を誘き出し架空の犯人が彼を殺したように見せかけ、最終的にはその犯罪を妻になすりつけようと計画した。
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叔父によれば「唯一の肉親(only relative:たった一人の血縁を持った者)」なので甥が死んだ後だと遺言がない限りはおそらく妻に遺産の半分と残りも優先的に妻が相続する可能性もあるので叔父の犯行はただ甥を殺しただけになってしまうかもしれない(あるいは親族として半分は相続できるけど半分は妻に持って行かれ、愛人に浪費されるかもしれない)。
また甥を生かしておいても信託財産はただ叔父から見れば悪妻に吸い上げられるばかりで財産目当ての女に好きに使われてしまうって訳です。
そこで甥を殺し信託財産を引き出し妻に甥の殺人をなすりつけ甥の亡父の残した財産を全て自分のものにしようとしたということじゃないでしょうかね?
つまり怨恨と。
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Ray Millandさんあんま上手くないんですよね、なんていうか顔がいいから売れちゃった系の俳優さんなんだと思うんですこの人。
例えば氏にとってコロンボ出演では前作となる指輪の爪あとのラストシーン、コロンボ警部の言葉に疑問を感じて車に歩きかけるシーンもそうなんですがちょっとねえ。
今作でも尾行されたと知って抗議の電話掛けようとするシーンがあるんですが間違いなく受話器持って電話掛けようとしながらその後その腕を止めることが前提となった受話器の持ち上げ方なんですよね。
最初っからブレーキが左腕にかかってんですよ、エンブレっていうかね。
でこれをわざと、電話かけるふりって言うんだったらその前の声の出し方と辻褄が合わないんですよ、結構怒ってるんで演技っぽくなってないですから違うんじゃないかなあ、単に演技プランがあってないんだろうと思います。
なんかモーションと声出しがちょっと違うなあって思う人なんですよ。
一方でコロンボ警部が終盤にチリ注文するシーンあるんですが、警部と店員だか店主だかが会話してる途中で張り切りボーイの新米刑事が割みますと、するってーとこの店員さんが顔と体の演技で「しょうがねえな」って感じ出すんですがあんなエキストラクラスの役者さんでも上手いなあって思わせるのがアメリカドラマの凄みなんで、そういうの見ちゃうとちょっとなあ。
まあ、レイ・ミランドさんあんまり演技は評価高くないって聞いてるから余計にそう見えちゃうだけかもしれないんですが。
アカデミー賞受賞俳優さんに対して大変失礼なことを申しましてごめんなさいね。
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浮気バレそうになって相手殺す話です(身も蓋もないけど)
劇中冒頭で1922年開場の野外コンサート開場で「アレックス・ベネディクトによる週末『若者向けコンサート』」が開催されます。
この会場のステージ形状や周辺環境、特に東京都庁や京葉線東京駅(有楽町駅じゃないか?説があるほど東京駅より有楽町駅に近いため)にある「動く鋪道」が屋外にありベネディクト先生が使用します。
ドラマで使用されているピアノ演奏そのものが誰のものかは不明ですが、少なくとも演じてる俳優さん(Anjanette Comer)の指の動きが素早く綺麗で演奏に合っているように思えるんですよ。
結構早い演奏であれ指があそこまで回るのってすごいんじゃないかなあ?
(曲に指は合って無いっすw)
だから少なくともピアノ演奏の素養があるんじゃないだろうか?って思えるんで、良かったらそこご覧ください。
指輪の爪あと”Death Lends a Hand”と比べても表現手法としては全く別物ですがベネディクト先生のサングラスに事件に関連する重要なアイテムが映る事で、犯人がそこに注目した!という演出をしています。
ベネディクト先生が現場に戻ってきたそのシーンを是非お楽しみに。
トリビアっていうと大袈裟ですが・・・
このドラマ撮影中には妊娠中で、ドラマがアメリカで初放送された10日後にご出産。
生まれたのは娘さん。
その方、のちにゴールデングローブ賞にアカデミー賞を受賞する俳優さんに成長。
お名前をグウィネス・パルトローさんとおっしゃいます。
(ラストあたり少しお腹が大きいような?)
この野外コンサートホールはベネディクト先生が事件を起こす8年前の1964年にビートルズがコンサートを行っており、その模様は1977年ライブアルバムとしてヴァイナルレコードになっています。
映像も残されていて動画見る限り同じ場所と見て良さそうです。
・ビートルズのコンサート映像
・2012年時点のハリウッドボウル 客席から見たところ
https://maps.app.goo.gl/8zdZA1fvkpztvHtr7
ステージ背後にある半円の壁と天井すなわちバンドシェルは現在も同じような形をしています、が残念ながらビートルズが演奏し、ピーターフォークがチョップスティックでピアノを演奏しベネディクト先生から拍手喝采をさらった当時のものではなく2004年に音響効果などを改善した新型に建て替えられてしまってるそうです。
ちょっと残念。
Please!!
(Please・・・ビートルズの記念すべき最初のナンバーワンヒット曲であるジョンレノン作 プリーズプリーズミーと、劇中ベネディクト先生の代わりに指揮者の位置に立つウィリアムがベネディクト先生にさんざ放送予定内容にケチ付けられた腹いせに言ったセリフです、これすら小ネタ!!)
ベネディクト先生が撮影スタッフに嫌がらせし終わって楽屋に入りますが、この時最初に開けるドアの分厚いことにご注目。
まあこれはこの部屋を静かに保つんじゃなくて演奏中のステージに音漏れしないようにしてるんじゃないかなと思います。
ソースはこれです。
「QUIET PLEASE!
PERFORMANCE IN PROGRESS
Thank you」
の看板がある
https://maps.app.goo.gl/WTsgpS6HxcvxGjnh8
「どうか静かにお願いします!
公演が行われています
ありがとうございます」
そしてこれに対してベネディクト先生が楽屋に入られるんですが、そこのドアはそんなに厚みがないのです。
ちゃんとした統計でなくただの印象ですがサブタイトルが原題をそのまんま日本語に訳されたようになってるのは珍しいんじゃないですかね
大抵日本語に訳される時点で内容を日本語版スタッフが考える物語の主題や印象的なシーンなんかに絡めて書き換えてるんですけど
ベネディクト先生が最後に「CIAO」って言って去っていくシーンはとても犯人の「カッコだけ」人生を締めくくる姿として「みっともなく」表現できていて素晴らしいセリフだと思います。
実はこの件でグローク(AI)と会話した内容が興味深いので下記に転記します。
もし刑事コロンボにちょっとでも興味があったら読んでみてください。
『「Alex Benedict」という名前が1972年のアメリカドラマ『刑事コロンボ』のエピソード「黒のエチュード」(原題: Étude in Black)に出てくるキャラクターについてですね。(一部略)
「Alex」は「Alexander」の短縮形で、英語圏で非常に一般的かつ国際的な名前です。一方、「Benedict」は前述の通りラテン語由来(Benedictus)で、イタリア語では「Benedetto」として確かに使われますが、英語圏でも普通に見られる姓や名です。
(以下略)』
以上、グロークさんからのお話でした。
ちなみにアレックス・ベネディクト先生はニューヨークご出身。
演じた俳優さんはギリシャ系アメリカ人の女優キャサリン・カサヴェテスさんを母にもち、ギリシャ移民のニコラス・ジョン・カサヴェテスさんがお父さんでコテコテのギリシャ系です。
ジェニファー・ウェルズさんの便箋が彼女専用なのが興味深いですね
どこにもサインはなくタイプされた本文中にも名前はありませんが、便箋のヘッダ部分にお名前がプリント済みで彼女専用の便箋を持っていたって事らしいです
当時こういったものを持っている著名人とかいたらしいのですが定かではありません
でもドラマでこうして使ってるくらいだから一般家庭にはなくても一部の利用している人はいたんでしょうね
主に法人とか?
ジェニファーウェルズの遺書を捏造するわけですがタイプライーターで売った文章が波打ってて全然文字が直線に並んでなーい。
こんなもんだったんですかねえ?タイプって。
警備員さんにはただ「電話を取り次ぐな、部屋に誰も入れるな」と言えばいいだけなのにベネディクト先生は「カルロス!」って名前もちゃんと知ってる上に「娘さんの風邪はどう?」って聞いてくれたり気さくで気の利く人なんですよね。
まあ総譜ちゃんと頭に入れててオーケストラメンバーもよく特徴とか捉えてたりするでしょうから指揮者って仕事柄、記憶力はいいんでしょうけどね。
この後、愛人のジェニファー・ウェルズさんを殺害する人物がこんな一面もあるなんてね。
って思わせるシーンですね。
夜コンサートが行われる会場の控え室で眠ると奥さん含めた周囲の人を騙してベネディクトさんは裏からこっそり抜け出します。
コンサートホールの外にはエスカレーターではなく動く鋪道みたいなものがあってこれに乗ってると階段を上がらなくても上にある野外コンサートホールのある場所まで行けるようになっていて、注意書きには「hold hand rail(手すりにつかまってください)」、「watch step(足元に注意してください)」と書かれていますが、慌て荒ぶるベネディクトさんお構いなしで手すり掴まないしせっかく動いてる鋪道なのに自分の足で小走りに駆け下っていきます、しかもこの歩道は登りですからベネディクトさんわざわざ動く鋪道を逆方向に走って降りてるんです(何してんだろ?→小ネタに推測を書きます)ここより隣の緩やかな坂道を走った方が早いんですけどね。まあわざとですよね。
ちなみに2012年時点でこの撮影地になったのってこの辺りじゃないかなと想像しています。
https://maps.app.goo.gl/xuTFyKg7wjXgN95m8
エスカレーターに変わっちゃってたり、色々1972年当時とは違ってますけど。
ベネディクト先生の義母さんが「役者にに音楽なんてわかるのかしら?」って話題になった時に娘さんが「役者だって人間ですから」と言い返すと「どうだかねえ?」と返事するんですよ。
でもこの役者に音楽なんてわかるのか?人間ですから、どうだかねえ?と話し合ってる二人って自分達が役を離れれば役者なわけですよ。
そこがこの会話の落とし所でありパンチラインなわけですが、お母さんがそれいった瞬間の奥さんの笑い方が心の底から可笑しそうに笑ってるんですよね。
その後楽屋から出てきたベネディクト先生も一瞬笑ちゃってから自分のセリフ言ってる感じなんで、このお母さん役のマーナ・ロイさんがやったアドリブなんじゃないかなって思いました。
ベネディクト先生本人の笑い方も吹き替えだとわかんないんですけど、ドア開けた瞬間犬が咳するみたいに笑ってから自分のセリフ言い出すんであれえ?って思いました。
ラストの「チャオ」っていうシーンですがこれベネディクト先生のアドリブじゃないかなあって思ったんですよ
あのシーンわざとベネディクト先生みっともなくなってたほうがいいでしょう?
俳優さんも監督経験ある人で1970年(写真のクレジットは1971年だけどなんでだ?)に映画撮っててそこに共演してたのがピーター・フォークつまりコロンボ警部なわけです。
ベネディクト先生ここはこのセリフがいいだろうって自分で考える人であるって考える方が自然だしなあ。
でもまあ、脚本に思いっきり書いてあるのかもしれませんね「チャオ!」って。
ここまで書いてきましたけどまだドラマの半分も書いてないんですよ。
間に合わなかったわあ。
企業経営者で多額の資産を持ったウィリアムソンは自分の留守中に再婚した若い妻に取り入った建築家のマーカムが出資を承諾させ巨大な建築プロジェクトを勝手に立ち上げた事を察知した。
慌てて帰国したウィリアムソンは自分の名を冠する都市計画に怒り狂いマーカムに計画の中止を命じる。
資金提供を拒否され計画も中止に追い込まれそうになったマーカムはウィリアムソンの殺害を計画する。
しかしそこには大きな問題があった。
それはウィリアムソンが死亡すると彼の若い後妻は年金を受け取るのみで都市計画に回す資金はどちらにしても引き出せなくなるのだ。
そこでマーカムが考えた計画は?
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死者の身代金だと犯人の性格を逆手に取ったり、パイルD3と同じ脚本家が書いてるもう一つの鍵だと犯人と被害者の人間性が劇中段々浮き彫りになって影響を及ぼしていったりと伏線回収を易々とやってのける優秀な脚本が多いのに対して、この作品はうーんそもそもプロットからやり直した方がいいなあってできです。
そもそもピラミッドに設計者が埋められる、盗掘があるってあたりで犯人と被害者逆にしないとならないですよね。
マーカムさんはパイルD3をウィリアムソンの墓標にしようとしたがコロンボ警部に阻止された、じゃあラストはこれはウィリアムソン氏の墓標なんかじゃない(吹き替えはここで小池朝雄さんのタメが入ってから少し低いトーンにしてもらって)「貴方の墓標だ」ってピーター・フォークに言ってもらって「貴方ならなんて刻みますか?」って聞かせるとかね、ギリギリそんなふうにしか救えないんじゃ無いかなあ?
そこでマーカムさんの台詞も出てこないですよ、だってマーカムさんの造形意味わかんないんだもん。
これ企画の段階で失敗じゃ無いかなあ。
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今回は殺人犯のマーカムさんがあんまり頭がよくないのが残念です。
夫人を籠絡して資金を調達したところで夫のウィリアムソンの承諾を得なければこの事態になるくらい子供でもわかります。
また家一軒建てる資金を出させるのだって多額のお金なのに、マーカムが計画したのは都市計画です。
つまりビルだけでなくその周辺の開発まで計画していた。
そんな大金を若い妻から勝手に引き出してその計画が事後報告で承認させちゃえばいいや、と思って行動してるマーカムがこれだけの計画を立案できるという仮定に基づいたこの物語はそもそも立ち上がりからしておかしいのです。
さらにコロンボシリーズで最初の犯行概要の焼き直しが行われた点もがっかりします。
マーカムは殺害したウィリアムソンを生きているように見せかけ資金を引き出そうとします。
これは「死者の身代金」で殺害した被害者がまだ生きているように見せかけて身代金を請求したあの第二話の焼き直しです。
この手のことはこの話に限らず徐々に散見されるのはそんなに何種類もパターンがあるわけでもないし致し方ないのですが、その最初の一本がこれだったんだなあと改めて思いました。
とはいえ、コロンボ警部と犯人の戦いはとても見応えがありますからドラマ作りにかけては脚本家の方はなかなかいい腕の方です。
ラストのコロンボ警部と犯人の対決も見応えがあります、あれれこれは・・・・って展開になりますからここ面白い。
それに役所に許可を取りに行かなきゃならなくなるコロンボ警部が役所でたらい回しにされてるわけじゃないんですが、あっちのフロア、こっちの窓口と歩き回り、しかも長蛇の列に並ばされてうんざりってシーンがあってそこらあたりのコミカルさも楽しいです。
マーカムさんは功名心の塊?巨大プロジェクトを動かし有名になり、大学で講義をして生徒からチヤホヤされたい、自分がそうだからウィリアムソンシティーなんて名前で釣ったらウィリアムソンが釣れると思った?
でもウィリアムソン氏は金持ちの道楽だけで生きてる人ではなく事業家ですよ???
釣れるわけねえだろ!
マーカムさん全然わかってねえ、そんなんだからオメーは女にモテないんだよ!脚本家はマーカムさんをそういう設定にしてるって理解すればいいの???
だったら後妻や女性秘書があんなに懐いてるのは何?
事件後の刑事に対する対応も冷静沈着で旧に有能になるのもなんだか「辻褄が合わない」んですよね。
不可解な人物造形なんだよなあ。
ラストの謎解きシーンで逆転劇があるのは大枠の構造は映画スティングで一回やったあの手続きですから面白いけどそれはスティングが良くできていたって話であってオリジナリティがあるかっていうとそうじゃない。
なんていうか統計的にこういう感じの人を出してこういう並びにしたらなんとかいけんじゃね?っていう脚本家さんの視聴者ってこんなもんだよねって意図があるってことなのかなあ?
脚本家さんこの話だけはやっつけかなあ?
構想の死角書いた人なんだけどなあ。
実は劇中にウィリアムソンの先妻のゴールディ元夫人が登場し重要な役割を演じるのですが、この元夫人の寝室でマッサージをしている女性。
この人、コロンボ警部は吹き替えで「東洋の女性」って表現しますが実はこの人、日本語話してるんです。
つまり日本人女性って設定なんじゃないかなって思いますね。
ただ面白いことに、この日本語を話す女性、日本語下手なんです(笑)。
ネイティブな日本語話せないんですね、イントネーションが日本語覚えた日本以外の国で暮らした東洋人って感じなんですよ。
でも調べてみるとお名前がどうやらミドリさんとおっしゃる、本名が「ダイアナ・ミドリ・アリモト」さん1941年1月29日カリフォルニア生まれっぽいんですよ。
日系人の女優さんなのかなあ?
刑事コロンボご出演前に数本の映画にも出演されてらっしゃいます。
今もお元気でらっしゃるのかな?
このエピソードと別れのワインは特に評価の高い作品です。
確かに面白いエピソードですけど皆さんが評価してるポイントってどこなんだろうな?
自分は初見でラストシーンの印象がすごく強いのを覚えています。
あの部分が効いてるのかもしれませんね。
聞いた?話では犯人役のロス・マーティンさんの魅力的な演技や、アート作品をテーマにした芸術性の高さ、そこに脚本のテンポの良さも加わって屈指の名作って扱いみたいです。
私はピーター・フォークさんがコロンボやってて小池朝雄さんが吹き替えやってるとそれだけで嬉しいのでよくわかりません、ほぼ全エピソード好きなので。
コロンボ警部が名画に記載された作者のサインを見ていうセリフにあります。
字が下手という意味の言葉です。
小池さんのこの部分あんまり聞き分けられないんですが多分こうおっしゃってるんじゃないかなあ?
「もち」
当時を知る方にこれ説明すると「そんなの説明するの?」っておお思いになるでしょうけど、最近聞かなくないですか?
なので一応最近の方にご説明しておくと、「勿論」を略した言い方。
トレイシーがデイルに勿論だよという文脈で使う言葉です。
後で個人の遺言に「一家を成した」とあるので劇中役者が演じているシーンはないものの、デイル・キングストンには家族がいて少なく見積もっても奥さんは居るというのが設定だと思います。
となると共犯者のトレイシーは愛人という事になるかと思います。
原語版ではこの一家を成したというセンテンスはありませんでデイルが家族を持っているという感じの言葉はありません。
日本語訳の方の一家を成したというのはどういう意味なんだろう?
となるとトレイシーは愛人ではなく彼女という事になりますね。
日本語版だと叔父さんの絵画を相続したがっていただけだと思われますが英語版だとここがちょっと異なります。
被害者のマシューズさんは遺言にデイルが大学に進学した際の学費も援助したし、その後もマシューズさんの家や財産を自由に使って良いことにしていたらしい文言があります。
だからデイルはマシューズさんに経済的にも依存していたかもしれません。
すでにテレビ番組を持っていてギャラも貰っているわけですから経済的には恵まれた状況にあるものの、叔父さんの家や現金も自由に使いながら将来的には高価なマシューズコレクション(2枚のドガのパステル画を含む絵画コレクション)を相続する想定でいたんでしょう。
かなり欲深い人物像が見え隠れします。
一方のマシューズさんからすればデイルを支援し財産にアクセスすることにも寛容であった一方で、離婚した元奥さんの意見に心を動かされていたようです。
デイルは著名な評論家になり経済的にも成功しているわけでもうマシューズさんの支援は必要かもしれませんが必須ではない。
ならばコレクションはエドナさんのいう通りに寄贈してしまおうと考えたのでしょう。
しかしこれをデイルは認められなかったという事でしょうね。
この女優さんすごいいい演技してます。
残念ながら日本語版だとやり手の女性ビジネスマンだけどちょっと面倒な人って感じですけど、原語版だともっと空気を読んで必死に画家の作品を売り込むために気を配ってる頭のいい女性って感じです。
旦那さんの絵画展に現れた評論家でアリバイ作り真っ最中のデイルを大袈裟に出迎えたかと思うと急に怖い顔になって画家の旦那さんを呼びつける。
吹き替えの方だと絵画展でのデイルは絵画ジョークが大受けしてますが、字幕版の方だとギャグが軽く滑ってる状態で周囲の人も愛想笑い。
デイルも焦って表情が強張ってます。
しかしそこに画廊の女主人が現れるとデイルが「ここでジョーク飛ばしたな?」という場面になると居合わせた人の方を向いて大袈裟に笑い出します。
大袈裟に笑って「さあ笑って笑って」とサインを出したかと思うと大声で笑うものの目が笑ってないという様子を演じて見せます。
ここは字幕で見ないとわかんないとこですね。
余裕がないんですよねトレイシーが工作中に。
パーティーでシャンパン片手にジョークを飛ばしてるんですが時計見ちゃうし目は笑ってないしジョークも適度に滑ってる、まあこれは脚本の妙でしょうけど、顔が笑ってない笑いきれてないのは俳優さんのお力ですし、この辺は上手いですよね。
1970年の大ヒット映画「猿の惑星」に出演されてる女優さんみたいです。
これ私が気がついたんじゃなくて私の「話し相手」が言ってくれたことなんですがSuitable for Framingって額装に相応しいって感じの英文らしいんです。
これがこの2枚のドガの絵の原題。
そしてSuitableが相応しいとかで、Framingが額装とかの意味。
で、frame-upって言葉もあってこっちは「罪をなすりつける」といった意味だそうです。
デイルがエドナさんに罪をなすりつけてマシューズコレクションの相続人に指定されたエドナさんからデイルが相続権を奪う計画でしたから、この物語はSuitable for frame-up(罪をなすりつけるに相応しい)とデイルが判断したという意味が裏にありそうな感じがするんですよね。
なるほどな。
確かにあり得る話ですよねこれ。
だからタイトル通りだとコロンボ警部補がデイル・キングストンを逮捕するためにはあの2枚のドガの絵に相応しい額装を施しており、額装は額装でまた絵画をどのように際立たせるかを担っている重要な行為ですからコロンボ警部補がここでは見事な額装をなさったわけですね。
他方、デイル・キングストンの当初計画ではフレイムアップを狙っていてこれがコロンボ警部補が登場しなければ崩されずに済んだかもしれないってわけです。
ただ警部補の方が一枚上手だったって事かな。
これ上手いタイトルだなあ。
ジョン・レノンのダブルミーニングっぽい感じもしますね、ちょっと違うけど。
結論からネタバレしながら言ってしまうとこの話は「目撃証言者の若い女性に色恋営業かけて恋愛感情を持たせ殺人を隠蔽する老人男性の話」です。
こんなの令和7年(2025年)の一本目に放送する内容じゃないんですけど順番的に仕方ないんですよね。
残念ながら2025/01/11 16:24 NHK BSで放送されます。
1978年までに放送された中では唯一、あの時代に見たことがあって懐かしく思って見る方以外には正直本当にお勧めできない一本(私がビリージョエルと刑事コロンボでお勧めしないっていうのは異常事態です、それくらいコロンボは大好き)だと思いますが、でも感覚というものは時代で変わるものでして一度変わったらそれはもうしょうがないんだそうです。
なので私は録画しますけどリアルタイムでは観ない予定です。
警官がやってきた後ろに見えるスナックのテイクアウト店ですかねえ、ウインナーやソフトクリームの絵が描かれてるんですけどそこのMENU表に何書いてあるのか読めたら楽しいかなあ。
あとはコロンボがアガサ・クリスティの小説的に問題に取り組んでいくところでしょうか。
この時期のドラマはクリスティの影響が強い気がしますよね。
多分この回に出てくるチリがチリコンカン初登場じゃないでしょうかね。
いや違った、死者の身代金でコロンボが食べ方説明してるじゃないですか・・・なんであの店主はコロンボにこれはチリっていう料理だなんて説明したんだろ??
ここでの会話はラストに繋がっていきます、ってほぼこのチリコンカンシーンがすでにラスト手前ですけど。
あとこのスプーンですが戦場で手に入れたって言ってますけど実はオキナワの基地で手に入れたって言ってるんで日本との戦争に参加した元兵士なんですねこの店主。
1970年代に日本で放送するのに適さないと考えたらしくNHKではこの人が参加した戦争と戦地については語られておらず私は朝鮮戦争かベトナム戦争かどちらかなのかなと思ってました。
NHK大成功?
本当にこれって私の推測なんですけど、この老人が人気あるからなんじゃないですかね。
人格者でスタッフや視聴者に人気があってこういう若い女性にもモテる老人役を与えたくなるパーソナルな何かがあったんじゃないだろうかと。
で、この俳優さんなんですけどどうもこの動画の再生していただくとすぐに右から出てくる髭の方らしいんですよ
(この動画著作権的に大丈夫なんだよね??版権切れてんの??)
ローマの休日でカメラマン役やってたアービングことエディ・アルバートさん。
こんなの調べるまで全然わかんなかった。
Romaが1953年公開でコロンボ出演部分が放送されてるのが1971年ですから20年経たずにこの状態からあんなお年寄り顔になっちゃうんですね。
まあ時代(摂取栄養素)の問題かなあ?
あと日本語吹き替え版だと声優さんがとても上手く悪役をやってくださってるんで伝わりにくいんですが、このエディー・アルバートさん演じるホリスター将軍は話し声聞いてると確かに女性に魅力的に思える雰囲気を持っています。
だからまあ女性が一人で生きていくのが世界とか国の経済規模的に難しかったとしても、こういう資産と地位を持った男性が女性と交際するっていうプロット、そこまで無茶な設定ではないんですがまあNHKで吹き替え放送する段階になって徹底的に勧善懲悪へ全振りした結果こうなっちゃったのかもしれないですね。
あとアルバートさんリベラルな方だったらしいのでホリスター将軍、元軍人の著名人を悪役に描くこの作品に出演されたのかなあ?
海軍として第二次大戦に従軍されてる経験もお持ちだそうなので戦争は誰よりも嫌いでしょうしね。
となるとアイゼンハワー大統領と共和党政権お嫌いだったかもしれないですね、アイゼンハワーさんはノルマンディ上陸作戦を指揮した元軍人さんで現在では最も優れた大統領だったんじゃないかと研究者の間で再評価されてる人だそうです。
あと日本と戦争したの共和党じゃなくて民主党のルーズベルト大統領で、原爆落としたのはトルーマン大統領でこちらも民主党。
アイゼンハワーさんは朝鮮戦争で原爆使おうと提案されて拒否した人です。
でも恋愛部分を消しちゃうと、殺人のシーンとチリコンカン食べるシーンとここを繋いだら一応話は全部繋がっちゃうんですよね。
なのでこのドラマでは女優さんの存在は尺的には果てしなく大事なのです。
女性の扱いに長けた犯人と、そこがどうも不器用で苦戦するコロンボという図式を楽しめたあの頃が懐かしいかも。
準備中(今日2024年12月21日の放送に間に合わなかった)
今作は監督に映画スターウォーズ、アメリカングラフティ、THXなどで有名でない方のスティーブン・スピルバーグが映画「ジョーズ」でビッグブレイクする4年前に撮った刑事コロンボシリーズ作品です。
アメリカ初放送が1971年9月15日。
多分ミステリー小説とか全盛期だったんじゃ無いかな?って感じがします。
と申しますのも作品のモチーフになったのは「ミステリー作家(私はミステリーをミステリと言い換える風潮が大嫌い)による殺人」というものでした、これはのちに「死者のメッセージ “Try and Catch Me”」でも使用されますが個々の関係性が面白いです。
と言いますのも構想の死角は二人組のミステリー作家が片方を殺すという物語で、当時有名だったエラリー・クインという実在のミステリー作家がモデルだと思われます、エラリー・クインも二人組でした。
一方、死者のメッセージの方は大人気の女流ミステリー作家がモチーフで、こちらは恐らく当時も今も人気のあるアガサ・クリスティーがモデルじゃ無いかと思われます。
今回の犯人役はジャック・キャシディ演じるケン・フランクリンがマーティン・ミルナー演じるジェームス・フェリスを殺害します。
この二人、エラリー・クインの場合は構成を一方が考え、もう一方が小説にしていたのとは異なり、小説を考えるのも書くのもジェームスだけで、ケンはプロモーションを主に担当するだけ。
何も作り出していないのでした。
しかしジェームスはミステリー作家をやめて違う作品を書きたいからコンビを解消したいと言い出し、何も書けないケンは突然一人にされることになりジェームスを殺害しかけていた保険金を受け取った上で「ショックで作家を辞めた」という公表の仕方をして体面を保とうとします。
人物と背景の使い方が特徴的です。
主演俳優はコロンボ役のピーター・フォークですがゲストスターのジャック・キャシディーの登場シーンはとても気を遣っているのが面白い。
車から降りた瞬間下から仰ぎ見るような角度(煽り)で撮影し、背後には天高く聳えるビルが映り込むところが有能なビジネスマンを象徴するようになっています。
被害者のジェームスが殺されるシーンもうまくできていて、妻に電話中にケンが射殺するのですが銃声がした瞬間電話の向こうの妻にカメラが移るのですが、ここで凝ってるのがすぐに銃声を電話で聞いて驚く妻から始まるのではなく妻がいる家に白黒の夫ジェームスの写真が大きく写ってから
妻が驚いて前のめりになるように左からフレームイン。
シーンの切り替わりで妻のいる家の方に移ったことと同時に画面全体に白黒の写真で被害者を写すことでなんだか亡くなったんだよという印象付けを加えてる気がします、そしてそこにかぶるように女性が顔を出してジミーと名を呼ぶことで妻のいる家のシーンだと伝えてるんじゃ無いでしょうか?
この一連の流れはほんの数秒で展開するのですがカットの切り替わりだけで驚くほどの情報量を与えてるあたり凄いなあと思います。
なんだか機動戦士ガンダム(1979年)でマチルダさんが去っていくのを見に走り込んできたアムロのセルで、それを複雑な思いで見ているフラウを覆い隠して見せてたあのホワイトベースのブリッジのシーンみたいですね(この辺は岡田斗司夫さんのガンダム講座に詳しいですね)。
ただ室内シーンは壁に俳優さんの影がくっきりしてて光源の方向が本当にわかりやすいです。
これは本作に限らず初回からほぼずーっとこの調子です。
この結果陰影の大きなシーンが多くなってますがまあそんなこと気にはならないですね。
多分照明装置がまだ大きいのしかなくて上手く光を回せなかったんじゃ無いでしょうか?
テレビドラマって映画ほど予算ないだろうし。
古い映画だと天井のないセットで上から照明当ててましたし、市民ケーン(映画)では天井ありのセットながら取り外しやすいように工夫したりしてたようです。
コロンボの場合は実際に存在する建物使ってますから照明にも限界があったんじゃないでしょうかね?
徹底的に悪役に徹するのが上手い俳優さんだったんでしょうね。
とにかく酷い事を悉くやってのけます、そりゃあもう気持ちいいくらいに悪人です。
インタビューに来た記者とカメラマン、連れの女性と劇場の外で偶然を装って遭遇された店の女主人とのやりとり、本職のコロンボに対する捜査に関する意見の出し方、その見解。
まあ酷い酷い。
特にジェームスを殺害した直後のシーンも大注目ですよ。
車のトランクを開けて兼ねて用意の毛布を広げて殺害した長年の相棒を運び出そうとする時、急に電話がかかってきて屋内に戻るんですが、その戻り方。
小高いところからちょっとジャンプして降りるんですよ、あんなの機嫌がいい時にやる仕草じゃないですか?
それをあえてやった上に射殺した相手を眺めながらお酒飲んでその一連のシーン終わるんですね。
まあ見事に嫌なやつを演じ切ってくれてます。
流石はコロンボで犯人役を2回も演じただけのことはあります。
この作品の根底には他人の仕事を自分の手柄にすることの醜さとそれを憎む人の気持ちが現れているように思えてなりません。
他人の書いた文章を適当に盗用しちゃう人って居るんですが、刑事コロンボを本当に好きならそんなことはできないはずです、だってこの作品がありますからね。
ケンは結局小説のアイデアになりそうなものを1つしか生み出せず、小説の方は1行も書いていません。
ですがジェームスの妻はまるでケンが自分で書いたように記者に言ったりするのを苦笑いしてコロンボに話すシーンがあるくらいです。
そしてその作家を偽装してきたケンの命運が本当に作品を書いていたジェームスの離脱で窮地に陥るわけです。
ほらね、ネタ元がなくなればケンなんてこんなものさ。
この作品はそう言いたいのではないかと私には思えます。
犯罪は割に合わないのです。
ところで作中コロンボが被害者の妻にキッチンでオムレツを作るシーンが出てきます。
レシピは卵、玉ねぎ、粉チーズを混ぜ合わせてオムレツを焼くというもの。
これ私もちょっとレシピいじりますけど週末によくやるレシピになっています。
焼く時にはいつも「コロンボのオムレツ」ってちゃんと言いますよ。
ええ、決して他人のレシピを自分のレシピのようには言いません。
コロンボ好きだしこの作品を見てますからね。
https://rdp3.com/を写真サイトに移行するにあたって日々雑感などをこちらに記載していこうと思いました。
こちらは基本的に私の独白サイトになり、あちらは写真を主体としたサイトになっていく想定です。