あらすじ
家族経営の化学薬品会社を経営する一家に生まれたロジャー・スタンフォードは大学生の頃に両親を爆発事故で亡くした経営者の一人息子。
彼の叔母が後見人となり彼女の夫(ロジャーの叔父)が経営者に収まっていた。
しかし業績には翳りが出ており会社は身売りを画策、大学を卒業したものの会社の設備を使って道楽のようなことばかりしている放蕩息子のロジャーは素行不良を暴かれ、それ以前からも関係の良くなかった叔父には会社から追放すると宣言される。
かねてから叔父と叔父の運転手が自分の行動を探っていると怪しんでいた節のあるロジャーは犯行を画策。
叔父を含む会社の重役が愛飲しているケース入りの葉巻タバコに彼の博士号を取得した科学知識を用いて爆弾を仕掛け叔父と自分の行動を探っていた運転手の爆殺を画策する。
見どころ
声優さんが今回特にいい
吹き替え版はなんと言ってもロジャー・スタンフォード(ロディ・マクドウォール)の声を担当したナッチの軽妙な台詞回しです。
ルパン三世の山田康雄、同作パイロット版で声を担当した広川太一郎と並んで野沢那智は超絶技巧軽妙トーク吹き替え声優さんって感じです。
グラハム・カーの吹き替えの俳優さんも結構上手いんですけどこの三人はなんかあえて軽薄な感じができるのが凄いなと。
覚えておくがいい、これがイカれた若者が好む音楽だ!
なんかコロンボの制作スタッフって「思い込み」が激しい感じがするんですけど、ロジャーが彼女と出かけた店、ディスコかなあ?そこでかかってるエレキギターの全面に出たインスト曲聴いてください、あとで別れのワインとかでも青春を謳歌し遊び回ってる若者が出てくると大抵こんな感じのBGMかけるんですよ。
そんな偏りあったのかな1970年代って??
ドラマ設定に関して
犯行動機
ロジャーは会社のリソースを食い散らかして享楽的な生活を謳歌していましたが、これが奪われようとしていたので反抗に及んだと思われ決して会社内での地位を保全したかったわけでも両親が経営していた会社の売却計画を恨んでの犯行ではないと思います。
ま、ほぼニートみたいなもんです彼は。
暗室とニコンの一眼レフフィルムカメラ
Nikonの一眼レフでロジャーが撮影しまくるんですが彼は暗室を会社内に持っていて、現像の関係でそこには秒針がスムーズに回転する時計があります。
ここが犯罪と結びついており何度かカットシーンで挿入されてます。
ただ残念ながらコロンボがこの暗室と犯行という点を線で結ぶことはありません。
ロケ現場ってここなの?
あっちでも書きました(その1、その2)がこれがあのロープウェーの現在ですかね?
Palm Springs Aerial Tramway(パームスプリングス・エアリアル・トラムウェイ)
だとすると高所恐怖症のコロンボでなくても乗客の方結構キャーキャー言ってるし怖いかも?