概要
一卵性双生児の犯人が登場しますが、CGも合成撮影も大変な時代に一人の俳優さんが双子の兄弟役で時には同時に同じ画面に登場します。
撮影技法はおそらくBTTFと同じ方式なんじゃ無いでしょうかね?
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あらすじ
料理番組出演者のデクスターと一卵性双生児のノーマンは大人になる前からずっと兄弟仲が悪い。
彼らの叔父で資産家だが年配のXXはあまりにも若い女性と明日結婚する。
遺産の相続人になっている筈の双子の兄弟は遺産目当てと思しき女に財産を取られる前に叔父の殺害を思い立つ。
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この俳優さんが凄い
家政婦?にして兄弟を育て上げたペックさん役のジャネット・ノーランさんですかね。
コロンボ警部とことごとく衝突するんですが一方的に嫌われ者になりそうなこの役の複雑な心境を各シーンで細かく演じ分けています。
これは上手いなあと思うと共に、あんまりこの俳優さんがあっちに出てたこっちに出てたって話は意味がないのですが、このノーランさんは怒りっぽい家政婦さん役の他にオコンネル財閥のグランドマザーなんて高貴な役も見事に演じきってらっしゃる。
いやノーランさん調べるまでこの2役が同じ方だとは全くわかりませんでしたよ。
これはすごい。
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この声優さんが良い
ペックさんの声を担当された声優さんですね。
今回も吹き替え版はちょっとニュアンスが違っていてペックさんかなり視聴者に嫌われる役どころになっちゃってますよね。
ここをバッチリ演じきってらっしゃいます。
ちょっと気の毒だけど。
そんなに悪い方じゃないんですよこのペックさんって役。
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それって私の感想ですよね(ネタバレ)
デクスターの料理番組ですがこれっておそらく世界の料理ショー The Galloping Gourmetなんじゃないですかね?
違うかなあ?
あの当時ってあんなセット、あんな構成の料理番組たくさんあったんだろうか?
ちなみに世界の料理ショーは1969年からアメリカでも放送されているんで可能性はあるかなって思います。
あとペックさんですが吹き替え版ではなんだか怖い女性みたいに見えますが、よく見ると彼女もショックで正常な状態じゃないって事がわかると思います。
あと原語の方だとペックさんとデクスターの最初の会話からしてもっと穏やかなものでして、ペックさんがデクスターをとても大事にしているのが伝わってきます、ほら、上着着せてあげたりするでしょう?あの感じなんですよペックさん。
吹き替えの段階でかなりヒステリックなキャラクターに改変されちゃってるんですよねセリフからして、だから声優さんがそうしたんじゃなくてもう翻訳の段階でそうしちゃったんでしょうね。
なんでかは知らないですけど。
もうちょいコミカルにしても良かったのになあ。
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見どころ(ネタバレ)
デクスターが車で出て行って外から入ってきたノーマンがミキサーで叔父を殺害します。
同じく婚約者だった遺産相続人を殺害したのもおそらくノーマンじゃないでしょうかね。
この辺の二人の関係性が当初は仲が悪いので強調しないはずって視聴者に思わせてあるので、一見するとノーマンの単独犯行に見えるんですが、そこをコロンボ警部の推理で崩していくあたりが見どころ1じゃないでしょうか。
今一つは冒頭の被害者が自転車に寄りかかってる、車で運び出され車が右へ捌けると入れ替わりにコロンボ警部のプジョーが右から左に入ってくる、警部の前を放心した婚約者の女性が歩いていく、コロンボ警部が寝起きボロボロの状態で家に入る。
この辺の流れは流石だなあって感心します。