概要
別れのワインで出てきた「自縄自縛」の物語。
それもこの犯人の場合、文字通りの意味となってラストを迎えるあたりは皮肉な展開。
※この件は後で加筆します、とりあえずざっくり見どころなど。
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あらすじ
マイロ・ジャナスのスポーツ・クラブ(マイロ・ジャナス ヘルス・スパ)はフランチャイズ展開しているようで、出資したジーン・スタッフォードを始めとする出資者には内緒で暴利を貪っていた。
手続きは非常に巧妙だったようだが、ジーン・スタッフォードは企業監査役を18年勤めたベテランで、彼を騙し通すことはできず、帳簿を徹底的にチェックされてしまう。
海外に金を持って逃亡する算段をしていたマイロは、ジーンと直接交渉でなんとか切り抜けようとするが・・・。
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この俳優さんが凄い
コリン・ウィルコックス・パクストンさん
殺されたジーン・スタッフォードの奥さんルース・スタッフォード役でした。
この方のところにコロンボ警部が訪れるんですが、夫婦関係は冷え切っていたと思わせる言動があったのに、警部がお帰りになった後の奥さんの表情がとても苦しそうなんですよ。
悲しそうっていうような単純な表情じゃないんですね。
昼間からお酒飲んでタバコを吸いクッキーか何かをつまんでらっしゃる。
視聴者には初対面の夫人ですから普段の行動なのか、それともなんだかんだ言って旦那さん失って悲しんで荒れているのか?
その回答を警部が去った後、ドアを閉めてからこの俳優さんは表情で苦しげにして我々に訴えてくるんです。
そしてこれがないと、終盤に亡くなったジーンの事で行動を起こし、睡眠薬とお酒で酩酊し入院するところへ話がつながりにくいわけです。
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この声優さんが凄い
ジーンさんの声優さんはバカボンパパさんで有名で、そして声優仲間たちから普段もバカボンパパみたいな人だったと言われている雨森さんです。
あのパパの中の人がこんな鋭い推理を展開し帳簿をチェックしてるわけですが、全く違和感がないですよね。
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それって私の感想ですよね(ネタバレ)
いい女が出てくる
ジェシカ・コンロイは少なくとも1978年までの刑事コロンボでは、異色の女性キャラだと思います。
ウーマンリブっぽい女性や、反対に男性に依存してる女性は居るんですが、ジェシカは犯人とは知らずにマイロの秘書として、また恋人として関係しながら、ちゃんとマイロに主導権を握られないように計算高く振る舞っているんです。
交際開始からまだ間もない時期でありながら、マイロが「元気がない」と遠回しに牽制と親密さを匂わせながら距離を取ったりと一筋縄で行かない感じが魅力的な女性キャラクターです。
コロンボが怒るのも無理はない
関係が冷え切っていたとはいえ、まあ息子さんが大学に出てしまうと夫婦二人で話すことがなかった。
まあよくある話で一時的なものとも言えるわけです。
朝からお酒召し上がってて、旦那さんとはうまく行かなくなったと言う割に荒れ気味な奥さんを初見で警部も思うところがあったんでしょうね。
この辺は妻帯者の感覚ってやつです。
ジーン・スタッフォードはいい男だった
ルイス・レイシーが大変お世話になったと義理堅くやってきたシーン、騙された出資者のお金を取り戻そうと正義感を発揮する冒頭のシーン。
ジーン・スタッフォードはいい男でした。
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見どころ(ネタバレ)
かわい子ちゃんのグレッチェン・コーベットさん演じるジェシカ・コンロイの様々な衣装替えは見どころでしょうね。
こういうのってスタッフ側にすごく大事にされてるんじゃないかと思えます。