ロンドンの傘 “Dagger of the Mind”
英国ロンドンにロケに行ってるんで1972年当時の様子が楽しめます。
Aチームでもありましたけど出演者へのご褒美も兼ねてのロンドン撮影だったりするのかなあ?
なにしろコロちゃん(コロンボ)役でピーター・フォークの貢献度は絶大でしたでしょうからね。
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あらすじ
かつての清純派女優と人気俳優だった夫婦が自分達の復活の為に年配の劇場経営者に取り入って自分達が主演するシェイクスピア劇を上演させようとしていた。
しかし開演を明日に控えた前日、経営者に俳優の妻が色仕掛けで騙し上演に漕ぎ着けた事を知り激怒し公演を取りやめると宣言し、それが元で夫婦と揉み合いになり、俳優夫婦は誤って劇場経営者を殺害してしまう。
一方、コロンボ警部ははるばるロサンゼルスから「New、Newスコットランドヤード」を視察に英国に到着。
案内役のスコットランドヤード刑事警視長と合流するが、彼は被害者の親類だったためコロンボ警部の案内に先んじて弔問に寄り道をすると言う。
事件と関係者に偶然にも接触することになったコロンボ警部は次第に事件に興味を示し始めるが。
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一度見たことがある人でも楽しめる「見どころ」
英国の2つの生活スタイルを垣間見ることができます。
声優さんが小池朝雄さんでないパートでは英国のクラブで食事しながら被害者の写真を見せられるコロンボ警部のコミカルな演技が楽しめるとともに、その優雅な生活スタイルと仕事に従事していながらのんびりとし(仕事は部下に任せてきたと言ってクラブに来てしまう人がいる)たその傾向に驚かれるのではないかと思います。
一方で、劇場の近くのパブでは一般労働者がダーツに興じながら小さなグラスでビールなのかエールなのか?立ち飲みをして賑やかに楽しんでいる様子が対照的ですらあります。
こうした英国の1970年代に存在したかもしれない生活スタイルを垣間見ることができるあたりはダウントンアビー(あちらは時代考証とかかなり精密みたいですが、こちらは撮影当時と時間軸が一致しているのでおそらくそのまんま?)を見た時に感じたような楽しみもできるかもしれません。
背景を改めて楽しまれてはいかがでしょうか?
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撮影はロンドンとカリフォルニアで行われた
実はロンドン(🇬🇧)ロケと言いながらカリフォルニア(🇺🇸)でも撮影されたシーンがあります。
どうも執事役の俳優さんに税務上の問題があって設定は英国だけど撮影地はカリフォルニアだって言うんですよ。
全てのシーンがそうだってことですよね?
ってことは執事と絡んだ俳優さんは全員ロンドンとカリフォルニア両方で撮影したって事???
屋敷の中のシーンとか俳優夫婦の自室とか、あれ全部セットなのかな?
すごい金かかってんなこれ。