悪の温室 ”The Greenhouse Jungle”

Lieutenant Columbo

“The Greenhouse Jungle”

温室のジャングル見たいなタイトルですがそうだなあ、本編と掠ってんのかなこのタイトル。

NHKが付けたタイトル「悪の温室」の方がいいタイトルな気がしますね。

ほとんどのタイトルがそうなんですけどね。

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あらすじ

奥さんが浮気してて困った旦那は金が欲しい、旦那は資産家の息子らしく信託財産があるものの管理されていて多くは引き出せない。

奥さんを浮気相手から取り戻すのに大金が必要となった(理由はドラマをご覧ください)旦那は叔父に相談、叔父は旦那(甥)の偽装誘拐を企てて誘拐犯に成り済ました上で今秋絶賛浮気中の妻に請求、信託財産の制約を解除して大金をおろしてしまおうと考えた。

だが叔父はこの甥のだらしなさに嫌気がさしており、妻は甥の金で浮気はするわその浮気相手を排除するのに多額の金を消費しようとするわでよく思っていない。

そこでいっそのこと誘拐を偽装して甥を誘き出し架空の犯人が彼を殺したように見せかけ、最終的にはその犯罪を妻になすりつけようと計画した。

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犯行動機

叔父にとって、甥は「唯一の肉親(only relative:たった一人の血縁)」でした。そのため甥が亡くなると、遺言がなければ遺産の半分は妻が相続し、残りの半分も妻が優先的に受け取る可能性が高いと考えられます。つまり、叔父が犯行に及んでも、遺産の多くは妻の手に渡ってしまうかもしれません。仮に叔父が親族として半分を相続できたとしても、残りは妻が受け取り、最終的には愛人に浪費されてしまう恐れもあります。

また、甥が生きていたとしても、信託財産は「悪妻」に吸い上げられ、財産目当ての女性に好き勝手に使われてしまうだけだと、叔父は感じていました。

そこで叔父は、甥を殺害し、信託財産を引き出したうえで、甥の妻に殺人の罪をなすりつけ、甥の亡き父が残した財産をすべて自分のものにしようと考えたのではないでしょうか。

このように、動機は「怨恨」と「財産目当て」が絡み合っており、脚本の緻密さが光るエピソードです。

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亡くなった俳優さんなんで言いにくいけど・・・

Ray Millandさんあんま上手くないんですよね、なんていうか顔がいいから売れちゃった系の俳優さんなんだと思うんですこの人。

例えば氏にとってコロンボ出演では前作となる指輪の爪あとのラストシーン、コロンボ警部の言葉に疑問を感じて車に歩きかけるシーンもそうなんですがちょっとねえ。

今作でも尾行されたと知って抗議の電話掛けようとするシーンがあるんですが間違いなく受話器持って電話掛けようとしながらその後その腕を止めることが前提となった受話器の持ち上げ方なんですよね。

最初っからブレーキが左腕にかかってんですよ、エンブレっていうかね。

でこれをわざと、電話かけるふりって言うんだったらその前の声の出し方と辻褄が合わないんですよ、結構怒ってるんで演技っぽくなってないですから違うんじゃないかなあ、単に演技プランがあってないんだろうと思います。

なんかモーションと声出しがちょっと違うなあって思う人なんですよ。

一方でコロンボ警部が終盤にチリ注文するシーンあるんですが、警部と店員だか店主だかが会話してる途中で張り切りボーイの新米刑事がカットイン、するってーとこの店員さんが顔と体の演技で「しょうがねえな」って感じ出すんですがあんなエキストラクラスの役者さんでも上手いなあって思わせるのがアメリカドラマの凄みなんで、そういうの見ちゃうとちょっとなあ。

まあ、レイ・ミランドさんあんまり演技は評価高くないって聞いてるから余計にそう見えちゃうだけかもしれないんですが。

アカデミー賞受賞俳優さんに対して大変失礼なことを申しましてごめんなさいね。

身長差すら合ってないなあ・・・
この画像、身長差すら合ってないなあ・・・

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刑事コロンボ