溶ける糸 “A Stitch in Crime”

Lieutenant Columbo

概要

犯人役のゲストスターが出てきた瞬間「スポックじゃん!?」って思う回です。←注意!これダメなやつかも!

お気の毒なのか幸運なことなのか顔見ただけで大抵の人がわかっちゃうレナード・ニモイさん登場回。

この後、カーク船長ことウィリアム・シャトナーさんも登場する回があるんですがなんの因果なんだろうなあ?

スタートレックファンはどんな気持ちでこれ見てるんだ?

私でいうとマジンガーZの兜甲児くんがグレートマジンガーだと弱い人で、グレンダイザーだと完璧に脇役で悲しかったのと同じかなあ?ってあれはアニメだけど。

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あらすじ

ハイドマン医師と共同研究を進めているメイフィールド医師は研究結果発表に慎重な先輩のハイドマンに苛立ちと焦りを感じていた。

そしてハイドマン医師は自身が専門である心臓に疾患を抱えていたが、ある日そのハイドマン医師が救急搬送されメイフィールドが執刀医を務める心臓外科手術が行われる。

この時、かねてからメイフィールドをよくない人物と見抜いていた看護師が手術に立ち会い、手術に使用した糸が恒久的に患部を繋ぐパーマネントの糸ではなく一定期間が過ぎると溶けてしまう方の糸を使用していたと疑いを持つが。

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この俳優さんが凄い

マーシャ役のニタタルボットさん(読み方合ってるんだろうか?)かなあ。

コミカルな部分を一人で背負って頑張ってるこの人によかったら注目してみてください。

ピーター・フォークさんがあんまり気を遣ってなかったからなのか、マーシャのアパートに向かう途中で植木の葉っぱの中に突っ込んでも表情変えずにシーンを継続、OKテイクになってるシーンもあります。

役者魂!

結構なキャリアを持った俳優さんでノミネートまででしたけどエミー賞の候補になったこともあった方だそうです。

テレビや映画にはもうご出演なさってませんが、現在もお元気みたいですね。

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この声優さんが良い

今回レナード・ニモイ演じるバリー・メイフィールドの声を担当されているのが天田俊明さんという方なんですが、この人の声がめちゃくちゃこの役にビシー!!っと合ってるですよ。

冷静で計算高くて時に激昂する自分を演じてそれを捜査の撹乱に利用しようとするこの人物にぴったりの声ですね。

レナード・ニモイっていうとどうしてもトレッキー(スタートレックオタクの事)さんたちには「スポックだ!」って言われちゃう、これ当たり役を持った人の宿命なんでしょうがないんですけどレナードさんスポックを演じられたことはラッキーだし誇りも持ってらしたろうけど、そのイメージが強く付き纏うのは複雑な思いもあったんじゃないですかね🎭。

そっちのスポックとメイフィールド先生を演じわける、役者として幅はあるんだよっていう意味でもこの役はレナードさんにとってもいい体験だったんじゃないかな。

その演技を見事に天田さんが声優として切り分けに成功してらっしゃる。

ここ見どころ聞きどころと言っていいと思います。

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それって私の感想ですよね

ピーター・フォークさんはコミカルだけど実は決める時は決めるっていうある意味コロンボのキャラクターフォーマットを転写したような役を映画で演じておられて、あれなんて映画だったかなあ?また観たいんですが、やっぱりイメージってついちゃうよなって気がしたものです。

でも他の映画では病気抱えたまま女性とドラマがあって、それでも前向きに生きた男の役やったりしてて、ラストシーンのフォークさんと女性がペンキで落書きした貯水塔が上からペンキ塗られて落書きが消されるシーンは今でも悲しくて覚えています。

多様な役をやりたいっていう役者の気持ちってのもあるのかな。

レナードさんにしろ、ウィリアムさんにしろ、スタトレのファンはショックかもしれないけど役者として色々な面があるんだよというのを示したかったのかもしれない。

だからミスター・スポックのイメージで観ちゃレナードさんが気の毒な気がする。

そんなふうに思わせる回でもありました。

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LINK

刑事コロンボ

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見どころ(ネタバレ)

登場人物がとにかく冷たいのが面白いです、殺人犯で冷静すぎるメイフィールド先生が冷たいのはともかく、あんなに良くしてもらってたハイドマン先生もシャロン看護師が殺されたと聞いた直後に自分の退院の心配、シャロン看護師の自称親友でルームメイトのマーシャは殺されたシャロン看護師の事を聞かれてるのに自己反省と分析をしてる。

なんとも人間味がないっていうのかな(笑)

こんなドライでエキセントリックな医者と看護師しかいない病院怖いっす(笑)

ただこのエキセントリックな看護師さんがコロンボ警部を自分の話に巻き込んで捲し立てるかのように喋りまくるキャラやったり、メイフィールド先生に連れ出されていいように利用されるだけでデートしてもらえなくてがっかりしてたり、犯人のメイフィールドが感じ悪すぎなのでいい落とし所、笑いどころになってくれてます。

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ハマグリ?

メイフィールド先生がコロンボ警部にパーティで「ハマグリもありますよ」って勧めてるんですけど、あれ本当は蛤じゃなくてカニを勧めています。

なんだってハマグリにしたんだろう?

カニ crab クラブ

蛤  clam クラム

翻訳を音で聞いてやってて、その段階で間違ったのかなあ?

あとで警部がくしゃみ止まんなくなるシーンでももう一回蛤って言うんですけど、あれも本当はカニです。

わざとっすかね??

情報もらうのも揃えるのも大変だし難しかったでしょうねこの当時の翻訳って。

コマンドーとかのテレビ吹替がやりたい放題だったのってこれも一因だったりして?

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