愛情の計算 “Mind Over Mayhem” – 刑事コロンボ(Columbo)

概要

本放送された1974年当時はロボティクスを扱ったSFものでしたが、令和の現在からすると現代社会とこの先の世界をある程度予測した内容になっています。

英語では「Cybernetics Research Institute.」ですから事件現場はサイバネティクス研究所ということになりますが、広義の意味でロボティクスやそのロボットをAndroid化しようとする少年が登場します。

ロボティクスと人工知能の融合が舞台装置の一部になっていますのでこれは少々理解が難しい話なのに、他作品で登場したロボットの模型?着ぐるみ?を登場させるなどして視聴者に理解しやすく歩み寄りながら難しいテーマを扱っています。

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あらすじ

人工頭脳学調査研究所(古い時代の訳語としては正しいのではないか?との事ですが、英語では

Cybernetics Research Instituteと呼称してるようです)で事件が発生、コロンボ警部が捜査にあたりますがアリバイ工作にロボティクスが利用されているシリーズ中でもSF作品的な内容になっています。

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この俳優さんが凄い

ちょっと考えさせてください

ただ犯人役のホセ・ファーラーさんは赤い風車で主演俳優さんだそうです

あれファーラーさんだったんだ、知らなかった

ファーラーさんはピーター・フォークよりずっと背が高いのに、背が低いロートレックをどう演じたのか?

と思って調べたら服の中で膝立ちしてたらしいです

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この声優さんが良い

これ丸っと間違いでした、NHKの放送見たら野田圭一さんのお名前クレジットはありましたけど役名はなし、多分あの助手のロスさん役だけですね

マーシャル・ケーヒル(ホセ・ファーラー) 鈴木瑞穂(すずき みずほ)さんでした

お詫びして訂正します

 

いや野田圭一さんが声変えて2役やってると思い込んじゃったんですよ私

 

ニコルソン(リュー・エアーズ) 真木 恭介さん

ニール(ロバート・ウォーカー) 原田大二郎さん ってあのGメン75のあの俳優さん???

スティーブ(リー・H・モンゴメリー) 手塚 学さん あのスティーブン・スペルバーグ君の声の人!

マーガレット(ジェシカ・ウォルター) 谷口 香さん

 

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それって私の感想ですよね(ネタバレ)

これ現実に存在するんです

ロボットが事前に記録されたプログラムに応じてコンピュータのキーボードを操作するシーンがあります、ここが非常に重要なシーンで実はこれ今現実に存在するんです

RPAって数年前にお聞きになったことがあると思います、これはロボティック・プロセス・オートメーションの略でコンピュータをロボットが自動操作する仕組みのことであり、オフィスの繰り返し作業をコンピュータで自動化する仕組み或いはその製品の事です

(※RPA(Robotic Process Automation)は、パソコン上で行う定型業務をソフトウェアロボットが自動化する仕組みです。データ入力や照合作業などを効率化し、人はより付加価値の高い業務に集中できます。)

・事前にプログラムされた通りにロボットが作業する

・ロボットがコンピュータを操作する

この2点はこのMM7と現実に存在するRPAは同じなのです

ただ違うのは

・奥様は魔女だった

じゃなくて

・MM7は機械式ロボット

・RPAはコード

という点です

私なんかが仕事で組んでるプログラムが挙動する仕組みと同じで、MM7のロボットアームの代わりに、プログラムが電気信号を送信しポートをオープンクローズさせているという感じです

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MM7とは何か?

これはプロセスオートメーションと言われてもピンとこない視聴者に視覚的にわかりやすくしてくれた結果だと私には思えます

ソースコードが動く、そして仕事が自動化されるとか1974年に表現されても実感が湧きにくかったと思います

それにドラマ的にもあまり面白くありません、コンピュータの画面が何か実行ログが流れてる

カット変わってシミュレーションをしてる研究者が何人も現れる

わかるっちゃわかりますけど、さてその表現一体何人の人がわかるでしょう?

それに2001年宇宙の旅が大ヒットした後のこの時代、画面的にSF的な派手さが欲しいところなんじゃないでしょうか?

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AIは大臣にも理解できていない

日本政府の大臣クラスですらAIという製品が巻き起こすであろう未来を見通すのは困難です

打てる手は限られているし時間もないのですが対応が遅れているのも事実でしょう

例えばWEBデザイナーさんの仕事っていうのも現在はあまりITエンジニア界隈では需要がありません

HTMLフレームワークとCSSフレームワークが登場しこれらをJavaScriptフレームワークに標準的に準拠するなどして、インターネットサービスの画面なんかはプログラマーがほとんどやってしまいますから、数人のWEBデザイナーが内製するだけというのが現状です

世界は急速に進化しており現状の把握も困難であったりもします

MM7はそうした難解さ、RPAのような抽象性を、機械式のユーモラスなロボットという外見で見事に視聴者へストーリーを理解してもらうのに大貢献した製作陣の大ヒット作なのです

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刑事コロンボ

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見どころ(ネタバレ)

もう間違いなくコロンボ警部のドッグ君が学校を退学させられるシーンです

今回SFだしメインフレームにオープンリールデッキ(データ記録用でコンピューターの記録装置)にボール型ヘッドのタイプライターみたいなプリンターまで登場

そこにアナログでユーモア溢れるコロンボ警部の悲哀で始まるのは、なんだか最終話でふっとプジョーに乗ったコロンボ警部が登場するシーンと同じでご覧になった方はホッとされるんじゃないでしょうか

またまた盗作否定

当たり前っちゃ当たり前なんですが今回も事件の発端は盗作・盗用です

他人の書いたものを自分のもののように扱い他人を騙す人間を本当に刑事コロンボの製作陣は大嫌いですね

まあ全員そうですけど

文中語句の個人的解説

AI製品
私はAIを「人工知能」ではなく、統計学に裏付けられた AIという名前の製品 だと考えています。
人工知能と呼ぶためには、映画『2001年宇宙の旅』に登場する HAL9000 のように要件が裏付けられていなければならないでしょう。AIは今後進化を続け、いずれ人工知能の領域に到達すると思いますが、現段階ではそこまで高度ではありません。
知識量に関しては人間を凌駕していて、「俳優の出身地」や「脚本家の経歴」などの情報はAIの方がはるかに詳しいです。しかし、知能そのものはまだ人間ほどではないと考えています。したがって、BLOGの執筆などはその人が思いついた事を記載するべき領域だと感じています。

HTMLフレームワーク、CSSフレームワーク
UI構築を補助する Vue / React / Angular 向けのライブラリ(例: Vuetify)や、Bootstrap・Tailwind といったCSSの集合体は、一般的に「フレームワーク」と呼ばれています。すでに多数のOSS製品がリリースされており、開発現場で広く使われています。

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