概要
前作である別れのワインと同じラリー・コーエンの原案 な・ん・だ・け・ど 出来としては極めて端的に「普通のコロンボ」です。
面白いですよ?確かに面白いです、刑事コロンボで及第点って同時期の他のドラマよりずっと面白いって意味です、、、けど刑事コロンボの中でも特に面白いかっていうと・・・いやあ?そうだろうか??
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あらすじ
ストーリーは不倫してる政治家が選挙と政治活動の邪魔になるから女と別れろと言われる話です。
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この俳優さんが凄い
凄いっていうかティシャ・スターリングさんがとにかく可愛いのが最大の売りです(個人的には)。
別れのワインとは違って今度の秘書さんは男性に従順なだけでなく盲目的にヘイワード候補を信じちゃうところがあります。
恋愛関係にあるからってここまで盲従しちゃう女性って他にいたかなあ?
あと、別れのワインのレストランで出てきたあのおもしろーいおじさんビトー・スコッティさんが今回はテイラーで出てきます。
それと秘書役で出てる女性俳優さんがのちに有名な俳優さんになるらしいのですが、失礼ながら私あの方存じませんでした、すいません。
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この声優さんが良い
なんか警察無線の小さな声でサザエさんのマスオさんの声がしませんか?
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それって私の感想ですよね(ネタバレ)
別れのワインのワインセラー窒息もそうですが、このヘイワード候補が嫌っていたとはいえ相棒のストーンが頑丈な服、靴を好むことを知らなかったかのような仕掛けをする所にしてもそうですが、ちょっと詰めが甘いですね。
ヘイワードは愛人リンダと別れろと詰めてくるストーンに対してもカエサルとtriumviratusを形成したクラッススの関係にあるんです、ヘイワードに全てをかけているストーンにしたらヘイワードの要求を全て拒否はできないはずですが、そこに政治家的な駆け引きを仕掛けず殺害と短絡的な行動に出るところも腑に落ちないです。
こっちでも書きました通り動機が弱すぎる気がするんですよね、選挙期間中に処分しなくてもねえ。
サプライズパーティーの為に警察の警護を騙すくらいなら、警察に行くのを翌日にした筈なのにわざわざパーティーの当日に警備つけられるような行動取ってるし、ストーンを囮にする流れのためにこれやったと見られる筈の不可解な行動。
それにストーンがちゃんと警察をまいてリンダとの密会に使ったビーチハウスまで行けるかどうかも不透明です。
別れのワインのような人間関係を丁寧に設定させると上手いコーエンさんも、こういう泥臭い設定や殺人などにはあんまり興味がないのかな?
細かい点で辻褄の合わないことがあって気になって夜しか眠れない感じではあるんですが、まあそこはいいじゃないって思わせる魅力がコロンボシリーズにはあるので面白さが損なわれるってことはないです。
ただ出来は普通ですね。
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見どころ(ネタバレ)
エヴァンゲリオン
冒頭4分20秒の駐車場エレベーター前のシーンですね、ここエレベーターの両脇に梯子のようなもののシルエットが左右にあります、刑事コロンボってのちのエヴァンゲリオンというアニメーションに影響が見られるようなシーンがあるんですが、この梯子のシルエットは碇ゲンドウの背後に斜めに映る窓枠の影が十字架のように見えるのに似てます。
ネルソン候補が議員へと昇る過程を表しているのか?
それともその梯子がシルエット同様、天井に届く前に途切れることを暗示しているのか?
立食パーティー
ここは流石に書けないわ。
直後のシーンは歯科医院でイタリア系のコロンボ警部がイタリア系の歯科医師にイタリア系っていうとすぐマフィアだと言われるが、イタリア系には警官も医者も歌手もいるのにと文句を言うシーンになります。
考えてそうな人の前で考えるヘイワード候補
45分過ぎ、あれ「考える人」なのかなあ?
ポーズだけ真似た模倣品なのかな?
ポーズはロダンの彫刻になんとなく似てますけど。
その「考えてそうな人」の置き物の前で「考える」ヘイワード候補がちょっとコミカルです。